東北ドローンブログ
2024.07.19
【DJI Mavic2】コンパスキャリブレーションとは?
皆さんこんにちは。東北ドローンです。
これまでの投稿で、DJI機において主要な3つのキャリブレーションのうち、「ビジョンキャリブレーション」と「IMUキャリブレーション」についてご紹介してきました。
今回は、最後の1つである「コンパスキャリブレーション」をご紹介します。
■コンパスとは
まずは、コンパスという言葉の意味の確認から見ていきましょう。
ドローンにおける「コンパス(英語:Compass)」とは、「コンパスセンサー」のことを意味しています。
コンパスセンサーは「磁気方位センサー」とも呼ばれ、機体の方位(方向)を検出する役割を持っています。
学校で学ぶ「コンパス(方位磁石)」と同じイメージです。
■キャリブレーションとは
続いて、キャリブレーションについて説明します。
こちらはすでに過去の投稿でもご紹介しましたが、改めてご紹介します。
「キャリブレーション(英語:Calibration)」とは、ドローンに関する用語として用いる場合、「(機器の)調整」に近い意味で使われます。
またDJIのアプリなどでは、キャリブレーションを実行する意味合いで、「キャリブレートする」という表現が使われることもあります。
■コンパスキャリブレーションとは
以上より、コンパスキャリブレーションとは、ドローンが「方位」を正しく認識できるようにするために、コンパスセンサーを調整することといえます。
■Mavic2シリーズにおけるコンパスキャリブレーション
ここで、DJIのMavic2シリーズで実施する手順をご紹介します。
1.「DJI GO4」アプリを開きます。
2.機体と接続された状態で操縦画面を開きます。
3.操縦画面左上にある、「すぐに離陸できます(ビジョン)が表示されるバーを押下し、「機体ステータス一覧」を開きます。
4.「コンパス」の「キャリブレート」を選択します。
5.「コンパスキャリブレーションをしますか?」のポップアップが出てくるので、「開始します」を押下します。
6.機体を回転させるように指示が出るため、機体が軸になるように指示された方法で回転させます。
機体を水平に回転させるキャリブレーションと垂直に回転させるキャリブレーションの2つを実施します。
7.キャリブレーションが完了すると、説明画面が終了します。
■注意点
ここで、コンパスキャリブレーションを行う際の注意点をご紹介します。
コンパスキャリブレーションを実施するにあたり、GPSをしっかり即位できる環境で行う必要があります。
また、キャリブレーション時はドローンを軸(中心)にして回転させないと、エラーが発生して正しく実行できません。
■おわりに
今回は、コンパスキャリブレーションについてお伝えしました。
キャリブレーションを実施する際は、ドローンの回転のさせ方にコツが必要になります。
日頃から慣れておくと必要なときにスムーズに実行できるでしょう。
東北ドローンはこれからも、皆様のよりよいドローン運用を支援できるよう、精進してまいります。